DELTA 1010 User's Guide : Chapter 212
コンピュータ本体に搭載されていますので特に重要性を
持つ要素ではありません。
メモリ
オーディオ処理には大量の
RAM
が必要です。実際、使
用可能な
RAM
の容量は、使用可能なチャンネル数やサ
ンプリングレートに直接関係しますので、可能な限り多
くの容量を搭載されることを推奨致します。
DELTA 1010
では、
96MB
の
RAM
容量で
48kHz
、
128MB
の
RAM
容量で
96kHz
のオペレーションが可能ですが、
小さいレイテンシーでオペレートする場合や、ソフト
ウェアインストゥルメント
/
プラグインを多用する場合
には、出来る限り多くの容量を搭載することをお奨めし
ます。
ハードディスクのスピード
ハードディスクのスピードは、オーディオアプリケー
ションの使用可能なオーディオチャンネルの数を左右す
る最大の要素であると言えます。このような意味で使用
されるパラメーターの
1
つが「平均シークタイム」で
す。この値は小さいほど良く、また
15ms
未満でなけれ
ばなりません。一般的に、オーディオアプリケーション
で使用するオーディオチャンネル数が多いほど、ハード
ディスクが高速であることが要求されます。一部のオー
ディオアプリケーションでは「ディスクブロックのバッ
ファーサイズ」の設定値を大きくして速度面での処理を
カバーできる場合もあります。
遅れ(
Latency
)
CPU
ベースのレコーディングシステムでは、コンピュー
タの
CPU
でオーディオシグナルが処理されるため、レ
イテンシー と呼ばれる若干の遅延が生じます。ソフト
ウェアシンセサイザーのリアルタイムプレイ、リアルタ
イムに手作業で細かいエディッティングを行いたいとき
は、遅れ(
Latency
)が小さいほど大きなメリットが得ら
れます。これらについては、
DELTA 1010
に付属のコント
ロールパネル・ソフトウェアの
Latency
または
DMA
Buffer Size
の値を変更することで、用途に応じて対処
することができます。
ソフトウェアシンセサイザーのリアルタイムプレイや、
リアルタイムに手作業での細かいエディッティングを行
う場合には、
Latency
または
DMA Buffer Size
の値を
小さくすると(一般的には
64 sample
∼
256 sample
)レ
イテンシーが短くなるため、リアルタイムでの作業を重
視する場合に効果的です。
逆に
Latency
または
DMA Buffer Size
の値を大きく
すると(一般的には
512 sample
∼
2000 sample
)レイテ
ンシーは長くなりますが、オーディオトラックやプラグ
イン・エフェクトを多数使用することが可能になります。
また、
Latency
または
DMA Buffer Size
の値を大きく
するに従い音質は向上しますので、音質重視の場合に効
果的です。サウンドにノイズが乗る場合には、
Latency
または
DMA Buffer Size
の値を大きくすることで大半
の場合は改善されます。
•
コントロールパネル・ソフトウェアの操作方法等の
詳細は、
Chapter 5
:コントロールパネル・ソフト
ウェア を参照して下さい。
•
Mac OS X
環境では、コントロールパネル・ソフトウェ
アではなく、個々のオーディオアプリケーションに
て レイテンシー の値をコントロールするように
なっておりますので、
Mac OS X
環境のコントロー
ルパネル・ソフトウェアには、
Latency
または
DMA
Buffer Size
は備わっていません。
24Bit
レコーディング
DELTA 1010
は、
8
・
16
・
20
・
24Bit
に対応しています。数
値が高い程密度が高くダイナミックレンジが広くなりま
すが、
24Bit
ファイルは
16Bit
のファイルの約
1.5
倍のサ
イズになりますので、ディスクスペースや転送速度が重
要な要素になります。
解像度(
Bit
)は、
DELTA 1010
ではなくオーディオアプ
リケーションで選択します。解像度はサンプリングレー
トと違い、
24Bit
ファイルと
16Bit
ファイルなど異なる解
像度のソースを同一ソング内で混在させることができま
す。
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