DELTA 1010 User's Guide : Chapter 18
PCI HOST
カードの概要
1.
デジタル(
S/PDIF
)入力
(
I
)
このコネクターは、様々なデジタル機器(
DAT
・デジタ
ルミキサー等)から
24Bit 96kHz
までのデジタルシグナ
ル(
S/PDIF
)を入力します。
•
S/PDIF
フォーマットは、デジタルシグナルからワー
ドクロックが取り出せるようになっているため、
ワードシンクを気にせず容易に利用できます。シ
グナルレベルは最大
1V
程度・インピーダンスは
75
Ωの高品位なデジタルオーディオ用シールドケーブ
ルをご利用頂くことをお奨めします。
2.
デジタル(
S/PDIF
)出力
(
O
)
このコネクターは、様々なデジタル機器(
DAT
・デジタ
ルミキサー等)へ
24Bit 96kHz
までのデジタルシグナル
(
S/PDIF
または
AES/EBU
)を出力します。
DELTA 1010
のデジタル出力は、民生用機器でポピュラーな
S/PDIF
(
Sony / Philips Digital Interface)
フォーマット以外に、業
務用機器でポピュラーな
AES/EBU
(
Audio Engineering /
European Broadcasting Union)
フォーマットにも対応し
ています。出力フォーマットの設定は、コントロールパ
ネル・ソフトウェアの
S/PDIF
で行います。また、ヘッ
ダー内のオーディオビットは「
Non
-
Audio
」に設定でき、
一般的に
Dolby Digital AC
-
3/DTS
エンコーデッドデータ
を外部デコーダへデジタル送信(パススルー)すること
も可能です。
DELTA
シリーズに装備された
36Bit DSP
による
Monitor
Mixer
を使用すれば、アナログ
8ch
入力とデジタル
2ch
入力(計
10ch
)をミキシングしてリアルタイムにデジタ
ルへ出力することでフォーマットコンバーターとしても
使用可能です。
•
AES/EBU
フォーマットで出力する場合には電気特
性は
S/PDIF
のままですので、機器によっては正常
に受信できない場合があります。また、接続には
一般的に
XLR
バランス伝送で振幅が
10V
、インピー
ダンスが
110
Ω主流ですので、変換するコネクタ
(
ト
ランスが入っている
)
が必要になります。
•
Dolby Digital AC
-
3/DTS
エンコーデッドデータを外
部デコーダへデジタル送信(パススルー)するには、
アプリケーションの対応状況に依存します。
3. D-sub 25pin
コネクター
このコネクターは、
DELTA 1010
に付属する専用デジタル
ケーブル(
D-sub 25Pin
)でオーディオコンバーターユニッ
トと接続します。
•
D-sub 25pin
ケーブルは、プリンタケーブルと同様
の仕様ですが、接続には必ず純正の
D-sub 25pin
ケー
ブルを使用して下さい。純正以外のケーブルを使用
すると音質に影響する場合があります。
•
オーディオコンバーターユニットと
PCI HOST
カー
ドの電源部は完全に独立しているため、
PCI HOST
カードのみコンピュータへインストールされている
状態でもデジタル入出力は使用できます。
4. 36Bit Digital Signal Processor
PCI HOST
カードには、デジタルミキシング・モニタリ
ング・ルーティングを高品質に行うために、内部分解能
36Bit
の
Digital Signal Processor
(
DSP
)を搭載しています。
DSP
での処理は、ソフトウェアでのダイレクトモニタリ
ングとは全く異なり、ゼロレイテンシーでモニタリング
することを可能にします。また
36Bit DSP
では、ゼロレ
イテンシーモニタリング以外に、デジタルミキサーやデ
ジタルパッチベイ
/
ルーターとしても機能します。
36Bit
の
Digital Signal Processor
の詳細は、
Chapter 4
:
36Bit
DSP
の仕様 を参照して下さい。
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